あなたの人生を好転させる「環境の魔法」

人生設計・目標設定

連休初日、雨。美術館に行きたいという気持ちはあるが、少し億劫に感じる。『アート思考』や『クリエイティブ』に関する自己啓発本で新たな考えを得たうちに訪れたいと思っている。

美術館や神社に訪れると、その荘厳さに背筋が伸び、プラスのエネルギーを感じる。神聖な空気に触れることは価値があると思う。以前、伊勢神宮や日光を訪れたときも、雨が降っていたが、それでもまた行きたいと思う。

美術館や神社で「少し特別なことをしている感覚」を感じるのは自分だけだろうか。会話で少し声を落として、自分の内面に向き合おうとすることもある。もしそれが自分だけの感覚ではなく、誰にでもあることなら、そこに”環境の力”が働いているのだろう。今回は、環境を変えることに焦点を当てた書籍をご紹介。

【移動する人はうまくいく】(長倉顕太・著)

– 自分の行動を変えたいのであれば、環境を変えなさい –

この本のメッセージは、まさにこれに尽きる。

1年間の留学から帰国したとき、考え方や行動が明らかに変わったという経験はないだろうか。中学校では目立つ成績ではなかったが、高校に入った途端に成績が急上昇した友人はいないだろうか。転職してエネルギッシュに働く元同僚は?努力は大事だが、その努力を生み出すきっかけは「環境」によるものが大きい。だから今の場所で頑張るより、環境を変えた方が効果的な場合が多い。

環境を変えることによる2つのメリット

この本によると、環境を変えることで得られるメリットは2つ。「選択肢を増やせること」と「アクションを迷わずに実行できること」である。

現代社会は情報過多になり、他人の欲望を自分の欲望と勘違いしがちだ。自分が本当にやりたいことを見つけるためには、環境を変え、未知の経験に触れることが大切。新しい選択肢を増やして、自分の人生をコントロールできるようになる。ブランド物を持つことやマイホームが本当に自分の幸せか、もっと多くの選択肢を持った状態で考えれば、今よりもっと人生が良くなるかもしれない。

アクションを迷わず実行するための環境作り

自分の強みを探したり、自己啓発セミナーに行ったりしても、成果が出ないことがあるのは、過去の自分の延長線上で未来を考えがちだからだという。この本では、自己啓発書はその延長線上に陥りやすい道具だとも言っている。行動が変わらなければ、結果も変わらない。その点を理解し、意識することが重要だと感じる。

次に、アクションを迷わずに実行できるようになるという利点について。

学生時代の多数決を思い出してみてほしい。2つの選択肢が提示されたとき、明らかに自分はAを選んでいると思っても、挙手する人が少なければ手を挙げなかったことはないだろうか?

また、偏差値55のCさんが偏差値60の高校に進んだ場合、偏差値50の高校に進んだ場合、どちらが偏差値65の大学に合格する可能性が高いか。答えは前者だ。最初はどちらも同じ偏差値でも、途中で自分の志が一致している集団に入ることで、アクションがしやすくなる。

「環境 → 感情 → 行動」で人は動く。だから、頑張らなければならないというプレッシャーを感じず、環境を変えることで、自然と行動に移せるというメッセージだ。成果をあげるために無理に努力するのではなく、工夫して環境を変えることが重要だと実感する。

雨は降り続いているが、小雨に。環境を変えることで、3連休のスタートを良い形で切りたいと思っている。

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