今週もお疲れ様でした。と言うのも、これを打っているのは金曜の22時前。(明日お仕事の方は、ファイトです。)タイトルからも察することができるように、今回は時間の使い方の1冊についてです。
自分と同じ平日に働いている方に伺いたいのだが、「月曜日は〇〇の日、火曜日は□□の日、・・・」と、平日についてはある程度業務内容や仕事以外の時間の過ごし方がある程度ルーティン化していないだろうか。それがご自身の意思によるものでも、そうでなくても、である。火曜日に消化すべき仕事を消化し、金曜日には待ちに待った好きな時間を過ごすである。
一方、土曜日と日曜日はどうだろうか。なんとなく過ごしてしまっている方も少なくないのではないかと予想する。ましてや、「土曜日」と「日曜日」の過ごし方を明確に分け、意識してルーティン化している人はかなりの少数派ではないだろうか。
【世界の一流は「休日」に何をしているのか】(越川慎司・著)
人間、休まなければ踏ん張れないし、元気でなければ頑張れない
あなたのスマホ、充電せずにいつまでも使い続けられるだろうか。答えは”No”だろう。ではあなた自身の場合はどうだろうか。そう、やはり”No”である。にも関わらず、あなたは「休むこと」に対してマイナスのイメージを抱いていないだろうか。
また、1日中寝ていたり、自分の想定以上にダラダラして過ごしてしまった次の日を思い出してみてほしい。意外と仕事のエンジンがかからなかったりしないだろうか。「あんなに身体を休めた」のにも関わらず。
同書のメッセージの1つ目は『「休むこと」に対する認識を変えること』である。
日本人は休むことに対する罪悪感や後ろめたさを感じてしまう傾向がある。加えて、「たくさん働く=たくさん儲かる」「働く時間を減らす=売上が下がる」の価値基準の持ち主が多い。
一方、世界のエリートは「休むために働く」といった思考で、温存戦略(疲れる前に休む)を自然にとっている。だからこそ、休日を有意義の過ごし方を事前に考えることができるし、実際にその時間、つまり人生を有意義に過ごせるである。まずは「休むこと」を、あなたが有意義な平日・休日を過ごすためのものとして捉えよう。
チャレンジデーとリフレッシュデー
どれだけアクティブなタイプの人でも、ゆったり過ごしたいと感じる日もあれば、どれだけインドアなタイプの人でも、今日は外に出て発散したい、と思う日もあるだろう。休日の過ごし方にも色々なベクトルが存在するのである。言われてみれば当たり前だが、自分も改めてふむふむと思った。
同書では
- 土曜日はチャレンジデーとしてリスキリングに注力
- 日曜日はリフレッシュデーとして脳をリセットする
といったことを推奨している。これだけ聞くと「なんだ、意識高いな」と感じてしまうだろう。自分もそうだ。最初からこれができたらすごいと思う。一方、「毎週土曜日はこれをやる」と心に決め、それを着実に実行することならできなくもなさそうである。できれば簡単なこと、かつ、やって良かったと感じること。恐らく習慣化すれば目に見えるメリットも出てくるし、そうでなくても、「わざわざ休みの日にルーティンを定めてしっかりと実行している自分」に少し胸を張ることができる。以下の過去のブログでも紹介したが、2分間だけでも続けてみてほしい。
「エネルギー管理」という思考を持とう
あなたが24時間365日フルパワーで働けないのなら、同書で紹介されている「エネルギー管理」という考え方を参考にしてほしい。これは
- 身体のエネルギー
- 感情のエネルギー
- 思考のエネルギー
- 精神のエネルギー
のどれが枯渇しているかを自覚し、休日はそのチャージに充てるべし、という考え方である。
世界のエリートは「限られた時間」と「限られた自分のエネルギー」を最適配置する、といった考え方をしているのだそうだ。だからこそ、「たくさん働く=たくさん儲かる」の思考にはならないし、自分の人生の幸福度を高めるといった目的に従い、休日を上手に使うことができる。もちろん、結果として休日以外の時間も上手く過ごすことにつながっている。なんだかRPGのHP(体力)とかFP(技を使うためのポイント)のようなカンジである。同書にはいくつかの具体的な休日の過ごし方も記載されているので、興味があればぜひ手に取って参考にしていただきたい。
まとめ – 時間を「流れていくもの」ではなく「コントロールするもの」にできると、有意義な人生になる –
まずは「休むこと=悪」の意識を刷新しよう。これはマストである。その上で、上手に休日をコントロールできるようになると、あなたの人生は間違いなく豊かになる。2日間、48時間丸々改善することは難しいと思うし、自分もできていないが、1アクションだけでも。「土曜の朝は早起きしてフルーツを食べる」くらいから始めてみてはいかがだろうか。
コメント