だんだんお風呂上がりにカサカサ感を感じるようになってきた。モコモコの靴下を吐かなければ足が冷えて眠れないし、昼間でも羽織が必要。ランニングするには寒すぎない気温だけれども、やっぱり夏と比較してモチベが下がっている間は否めない。あの汗かく感じが嫌で有りつつ醍醐味だったりするので。書いていて思ったのだが、カサカサ”感”を”感じる”とは、正しい表現だろうか。
ランニングに限らず、冬になるとクリスマスや年末年始くらいまでは街中の浮き足だったオーラを感じることができるため割と頑張れる一方、2月くらいになると、寒々しくどんよりした気温のせいか、何をやる情熱も×0.85倍くらいになっている気がする。早起きできないし、なんとなく出かけるのも億劫になるし、散歩もそう。夏と比較し日常的にやっていることはそれほど変わらず、たかが気温が低くて、日照時間が短いだけなのに。新しいものに対するウェルカム度がそこまで高くなく、目・肌・鼻の大敵である花粉が元気になる季節である春も、もの凄く好きなわけではないのだが(花見は好き)。活動に対するモチベーションは何から来るのでしょう。今日はそんなモチベーションに関するお話。
仕事における”好きなこと vs できること”論争。好きなこととできること(得意なこと)のどちらを仕事にするべきかという主張のぶつかり合いである。もちろん、両者がイコールであればベストなのだが、大抵はそうではなかったり、仕事を選択する段階において”好きなこと = できること”となるものに出会っていない、またはそれを認識していないことがほとんどだろう。そのような迷える現代人に対するアドバイスとして、多くの自己啓発書では「できることを仕事にしなさい」というスタンスを推奨していることが多い。
【「天職・感謝・お金」を手に入れている人のgALfな生き方】(布留川勝・著)
同書を読むことで”好きなこと vs できること”論争に対する考え方を整理することができるようになる。
まず、gALfであるが
grid → やり抜く力を味方につける
Able → できることを増やす
Like → 仕事を好きになる
foresight → 人生の羅針盤と共に
である。AとLが大文字であるのは、AbleとLikeが天職・感謝・お金を得るための中心となる要素であり、その実現の支えとなるのがgridとforesightであるからである。要はgALfとは「できることを増やして仕事を好きになることで、天職・感謝・お金を手に入れましょう。そしてその実現には、やり切る力と自分の人生の羅針盤が必要です。」と要約できるのである。
まず、なぜAble → Likeの順番なのかについてであるが、その理由は次の3点である。
・好きなことをベースとすると、減点方式になってしまうから
・「好きだからできるようになる」とは限らないが「できるから好きになる」ことは大いにしてあり得るから
・価値の発生には必ず相手が伴うから
好きなことを仕事にしたものの、イメージと違った。憧れていた業界の裏側が自分の想像よりキツいものだった。たまに聞く話ではないだろうか。あなたが好きなその仕事は、嫌いな部分もしっかり見た上での”好き”だろうか。盲目的に好きな部分だけを見て判断していないだろうか。好きな部分だけを見ていれば見ているほど、その後に知る事実はマイナスに働く要素が多くなり、減点方式になってしまう。そして”好き”の度合いが萎んでしまう。これが1点目の理由である。
2点目については仕事以外の事例で考えてみよう。あなたが継続している習慣や趣味を想像してほしい。「”好き”かつ”できる”」ことと「”好きではない”かつ”できること”」のどちらかではないだろうか。できない、または得意ではないことを継続していくことは難しいが、「なんだ、結構できるじゃん。」と感じるものは、たとえそれほど好きではなかったとしても、モチベーションを継続していきやすいのである。
3つめはとてもシンプルである。「あなたが仕事で価値を出すためには、普通の人よりもその仕事を高い質を担保してできなければならない」というロジックである。営業マンであれば世間一般的な(さまざまな職種の)人より営業成績を上げることができなければならない。あなたが調理人であれば、普通の人より美味しい料理を作れなければならない。”好き”は内的なものであるが、仕事における価値は相手が存在して初めて認められる。他人より易々とできることは、他人よりバリューが発揮できることと同義となる。
では、どのように”できること”を好きになっていくのか。これ以下の通りシンプルである。
できることの量と質を増やす → 仕事の裁量が増える → より大きな影響を与えることができ、見える景色が変わってくる(≒ 段々と好きになってくる)
以上が「”好きなこと” vs “できること”」論争の整理となるのだが、いかがだろうか。自分としては本書を読んでだいぶクリアになった気がしている。同書にはもちろんgridやforesightに関する考え方も記載されているが、gALfの考え方の根幹である(かつ自分が最も印象深かった部分である(かつ、これ以上書いても間伸びしてしまう感が否めない))ため、ここでは割愛させていただきたい。”自分でコントロールできる運とできない運”などについての考え方なども非常に興味深いため、ご一読してみてはいかがだろうか。
読書の秋って、なぜ読書の”秋”なのだろうか。食欲の秋は、いろいろな農作物の収穫時期が秋だからといった理由があるが、本を読むのに適しているのが”秋”というのは、ピンとくるようなこないような。夜が長くなると読書のモチベーションが上がるのか。
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