年末調整、ふるさと納税、スタバのジンジャーブレッドラテ。絶妙に年末らしくなりつつある。この前「紅白の観覧者募集ってどのタイミングで実施しているのだろう」と思い立ち調べてみたのだが、10月中頃までであった。早し。また、「走る習慣があるのだから、ハーフマラソンとか参加してみようか」と考え、色々調べていく過程で思いたった「東京マラソンっていつから応募なのか」。これも解消しに行ったところ、8月。ちなみに、最近は福袋の事前抽選の話題もよく流れてくることに対しても”早いな”を発しているこの頃。年始に誓った今年の抱負は何だったであろうか。これをすぐに答えられる人には本当に尊敬してしまう。
初詣の人気お願いランキングのベスト3って何なのだろう。(これを考えるのは驚くほど品がないことは自覚している。)根拠は一切ないが、1位は無病息災系ではないだろうか。極めて大事なことかつ、普段は意識することが少ない願いだけれども、神聖な場所に行くと願いたくなる気がする。2位は夢・転職・受験とかが成就する系と予想。こちらは比較的常日頃から意識しているし、思いがある程度強い分、神様・仏様にお願いをしたくなることが多いのではないだろうか。そして映えある第3位、お金。神聖な心持ちで本命の願いを心の中で念じたのち”あとお金も!””ちょっとだけ金銭的に豊かになりますように”とついでに願ってしまう率が高いではないかと推察。ファミレスの人気メニューに”ライス”がランクインするのと同じ原理。自分だけ…?
今日はそんな、ちょっとしたマネタイズ、しかもブログでのマネタイズに関する一冊のご紹介。
【ブログ マネタイズのツボ84】(菅家伸・著)
書評ブログでこの分野の本を取り上げると、卑しさというか小っ恥ずかしさとのようなものを感じてしまうことは否定しない。しかしながら、同書の魅力は、ブログでのマネタイズのコツといった具体的なTipsが学べること同じくらい、「仕事ってこうだよね」という考え方に触れるきっかけを与えてくれることにあるのではないかと思っている。そのため、今回は後者を軸として魅力をお伝えできればと思う。
”好き”は強さとなる
SNSでも発信ができる時代におけるブログの魅力とはなんだろうか。自分としては”非インスタントさ”ではないかと思う。流し見に適してはおらず、受動的に消費するのにはエネルギーが必要となるが、ドップリ浸れる質の深さ的な魅力がある。そしてこの強みを生かすために発信者に求められることが「発信対象を好きでいること/それに対する専門性を持っていること」である。好きであるが故、自分の目線から一次情報(自分の経験、意見、私生活の変化など)を発信することができ、マネもされず、自動的に差別化ができる。もちろん好きであるから、その一次情報はある程度の深さが担保されている。たとえプロではなかったとしても、その対象にはそれなりのお金や時間を費やしていることも少なくないのではないだろうか。少なくとも自分はそうである。同書でも”最終的には個性が勝負を分ける””好きなことを追求しよう”といった記載があるが、たかが「個人的な好き」の力を軽んじてはいけないのである。
”価値観が一致している”とはどういうことか?
好きなものが一致していると、仲良くなりやすい。これが絶対に正しいかどうかは断言できないが、少なくとも結構核心を突いているのではないかと思う。たとえあまり人と会話することが得意ではなかったとしても、自分の好きなものと相手の好きなものが一緒であることがわかっていると、そうではない場合より明らかに会話がスムーズにできる。好きな球団が一緒、好きな芸能人が一緒、好きなバンドが一緒。好きなものが一致しているだけで結婚にまで及ぶこともあるのだから、大きな意味を持っていることは確かだろう。
改めて”好き”とはなんなのだろうか。(恋愛的な”それ”はなく、”推し”の方。)自分としては「主観に従い、高い価値を置くこと」なのではないかと思う。”人から言われて”とか、”値段が高いから”といったものではなく、自身の内的な直感が惹かれてしまう対象が、”好きなもの”である。対象は人それぞれ異なるが、横浜DeNAベイスターズのファン・橋本環奈のファン・Mrs. GREEN APPLEのファン同士は、自分の心に従って、同じ対象に高い価値を置いている者同士なのである。そしてこれが、価値観が一致している、ということである。
ブログの魅力とは上述の通り、ドップリハマれる質の深さである。そしてこの深さをポジティブに捉えてくれる人は、あなたと価値観が一致している人たちである。同書には”文章の面白さは文章力ではなくネタで決まる””ブログは話しかけるように書こう”といったTipsが記載されているが、これは同じファン同士がおしゃべりをする楽しさに近しい感覚を生むためのエッセンスとなっているではないかと思う。ブログの書き手が同じ価値観を持つ人に対して発信するからこそ、嘘偽りがない”楽しさ”を創造でき、”次の1分を読みたくなる”文章になるのではないかと思う。
あなただからできる”貢献”が大切
楽しんでもらえるブログづくりができるだけでも、驚くほど重宝される技術であるとは思う。しかしながら、同書はマネタイズの方法について書かれた一冊である。読んでアクションが生まれることで、お金につながるのだから、最後のひと押しについて書きたい。
あなたがお金を払うのはどんな時だろうか。自分の悩みが解消された時、自分にメリットがもたらされた(またはもたらされる)と感じた時だろう。であれば、ブログにおいてこれを実現すると、必然的にマネタイズにつながると言える。
副業の代名詞の1つである”ブログ”。「何となくSNSと比較して今更感がある」し、それを除いても、「副業で稼ぐって難しそう」である。しかしながら、「自分と同じ価値観を持っている人たちに対し、文章を通じて、抱えている不安を解消したり、メリットを享受してもらったりする」といった捉え方もできる。やることは変わらないが、心理的にグッと楽にならないだろうか。少なくとも”長い文章を書くのがキツそう”という心理的バリアがちょっとでも解消されたら嬉しい。自分も良いと思った本を紹介して、それによって少しでも読んでくれた人にプラスが与えられたら、と考えている。綺麗事オーラが惜しげもなく匂ってしまっているが、こんなことも発言ではなく文字で表現できるのが良い。
まとめ - ”マネタイズ”を抽象化して考える –
だいぶ長々となってしまったが、ブログにおけるマネタイズのポイントは以下の通りである。
- ”好き”を強みにすべし
- ターゲット、つまり、(あなたと同じ価値観を持つ)読者を想定すべし
- その人たちの悩みを解決したり、プラスをもたらすべし
ブログというある意味副業チックな題材に関する本であったが、(自己啓発書に毒されている影響からか、)仕事において大切なことを学ぶこととなってしまった。思わぬ嬉しい打算。「自己啓発書って書いてることみんな一緒」ってこういうことを指している?
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